演技とは

合宿感想メールその3 日野聡子より 〜“あやのぎ塾”塾生〜

【メール その2】に続く日野からの返信。 最後のほうはたわいもない話になってますが、 実はそれが、【メール その4】のちょっと大切なことにもリンクしてるので、 少々のご辛抱を。 【日野聡子より 2008.8.21 21:06(その2と同日)】 はいっ、了解です!…

合宿感想メールその2 日野聡子より 〜“あやのぎ塾”塾生〜

日野は、シーズンメンバーでの出演から数えると、ASC演劇研究センター3年間を経て、 なんと僕との創造活動は5年目となる。 早いものだ。 いまや、東京アニメーター学院で講師をしている。2年目。 指導を受ける側にいながら、指導もしている。 一番いい環…

合宿感想メールその1 高尾枝理より 〜2006鳥取「不届千萬忠臣蔵」共演者〜

高尾枝理は、まだ20歳。島根県在住 共演したときは、なんと18歳。島根県から通ってきた。 子供のときから、僕の数少ない声優レギュラー、アニメ「南国少年パプアくん」のファンだったとのこと。 ちなみに、そのときの僕の役は『忍者トットリくん』。 若…

必要な時間。〜夏季合宿〜

実に有意義な時間となった、 ASC結成以来13回目となる恒例の夏季合宿の3泊4日。 なにから報告してよいものやら、整理がつかないくらいの たくさんの発見ができたことをそれぞれの参加者が実感し、 大きな手応えと充実の記憶を残した。 でもって、その…

難しくはないんです。

“ニューフィクション”。 “ニューアクティング”。 前回のブログで長々と書いちゃいましたが、 実際にやろうとしていることは、 いたってシンプル。 思いっきりシンプル。 これ以上ないくらいシンプル。 そうでなくちゃ、逆にいけない。 ごちゃごちゃしない。 …

俳優の意識革命

“ニューアクティング”。 これ、この夏の“あやのぎ塾”夏季合宿のコンセプト。 この新しい演技術の創造を目指すとき、 どのような方法が必要となってくるのか。 あるいは、この演技術で演じられる芝居とは、どんなものか。 “ニューフィクション”。 新しい演技…

ゆらぎ。

ちょっと前の7月4日の日記でも書いたけど、 「頭が固くなってる」ことについて。 経験をつむと、かたくなになる。 それは、正しくてもそうだ。 それが一番邪魔。 創造するとき、どんなにクリエイティブな発想でも、 それにまったく疑いを持たないとき、と…

夏季合宿の詳細発表!

夏季合宿の詳細を発表しますと告知してから、 ずいぶんたってしまいました。すみません。 合宿まで1ヶ月を切りました。 これまで何年もやってきた合宿とは内容を刷新します。 まずコンセプトは、“ニューアクティング”。 ちょっと横文字にしてみましたが、平…

頭が固くなってるよ〜!

頭が固くなる。 これ、明らかな老化現象。 最近ちょくちょく感じる。 困ったな〜 真理や本質。 これはきっと普遍なもの。 が、それを立証するための正論は、普遍ではない。 だって、正しい「論理」だから。 論理は、構築されるもの。 構築する過程において、…

夏期合宿、日程決定! 参加者、大募集!!

“あやのぎ塾”、夏期合宿の日程が決定しました。 8月17日(日)〜20日(水)の3泊4日。 ASC演劇研究センターのころからの夏休み恒例合宿。 場所はいつもの三浦海岸のリゾートホテル、 だだっ広い3LDK/でかいベランダ付の部屋。見晴らしいいぞ〜。…

報われない?

実力があるのに、報われない。 これ役者同士でたまに出る話題。 この話題のはじまりは、たいていそこにいない別の俳優さんのこと。 が、会話の当事者たちは、この話題の間、ずっと自分のことを考えている。 「オレも(ワタシも)そうだよなぁ・・・」 実力が…

誤解しながら了解する。

誤解しながら了解する。 または、 誤解したまま了解する。 これは、人間とペットにおける関係とのこと。 NHK「爆笑問題のニッポンの教養」という番組での、 ゴリラ研究の第一人者京都大学教授の山極壽一先生の言葉。 いい言葉です。 目からウロコ。 人は…

自己客観性。

客観性。 物事を進めたり、語るときに、 事実、現実を保ち、主観を排除すること。 ここで陥るワナ、 主観を排除しても、視点は自分にある場合。 あるいは、自分と関係している事柄なのに、 その視野に自分自身が存在していない場合。 これは純粋に客観的とは…

教え その2。

耕した土地に苗木を植える。 育ち実るのが楽しみ。 そうなるように良かれと思うことをすることも、やはり楽しい。 やがて苗木は、しっかりとした幹となり、その枝に実をつける。 でもときには、 苗木ではなくすでに幹くらいに成長した木をあずかるときがある…

冗談にしてはいけないもの。

冗談にしていけないものをジョークとしてしまう。 僕には、そんな癖がある。 この原因は、たぶん僕の生来の自虐性にある(と思う)。 ただし、誤解なきように自己弁護するが、 悪ふざけをしているつもりは毛頭ないのである。 真剣に、ジョークにしている。 社…

共感。

『誰か他の人になった気がすることができる動物、それが人間。』 こんな言葉をきいた。 つまり、共感ということ。 他者に自分の感情を伝えようとすることは、 ゴリラなどの類人猿もするそうだ。 ただし、1対1の関係においてのみとのこと。 食べ物を取り合…

教え。

昨日機会あって、二つの俳優養成専門学校の授業をそれぞれ別に見学した。 クラスはどちらも1年生。この春入ってきたばかりの新入生たち。 明るい。 そしてまだあどけない。 最初に行った学校のそのクラスは、1時間半の授業、 シアターゲームが中心だった。…

今日の格言&教訓

・生身である我々人間、様々なことを感性に定着させるには、 そのいろいろなことをできるだけ同時にやりなさい。 ・褒めるのも、創造力。 ・五感に訴える外部からの感覚入力がないと、 そのかわりに人間の脳はそれを埋めようとして 集中力を邪魔する別のもの…

面白いだけじゃだめっすか?

江元勝 著「水は答えを知っている」。 この本のこと、レッスン中などによく話題に出す。 先日の早稲田でのシェイクスピア祭でも少し触れた。 その後、その本について 講演を聴いた人やその講演についての記事を読んだ人から いくつか感想をいただいた。両極…

場の気。

“あやのぎ塾”のレッスン会場は、神社。 川崎市中原区にある歴史のある由緒正しい新城神社。 その境内の一角にある開放的空間「新城クラブ」。 現在は“あやのぎ塾”のレッスンのみこの会場で行っているが、 以前はASCの本公演のリハーサルもここでやってい…

表面張力、最後の一滴、まったくもう!

昨日の“あやのぎ塾”のレッスン、新しい参加者登場。 僕とASCの10年来のお客さんでもあり、 演劇大好きな23歳の女の子。Kさん。 社会人。セレブ婦人を相手にする接客業。 (そうなんです、中学生のときからシェイクスピアファン、えらい!) “あやのぎ塾”…

「赤ちゃん」ステッカー賛否論。アホか?!

昨日17日の東京新聞のコラムを読んでいて、アホらしくなった。 車の後部に貼る「赤ちゃん」ステッカー、 よく見かける、赤ん坊が乗っていることを後続車に知らせるためのもの、 それが評判悪いらしいのだ。かなりの割合の否定論者がいるとのこと。 なぜか…

芝居とは、本当に摩訶不思議。子供のころに教わること。

ご挨拶が大変遅くなってしまいました。 ASC第37回公演/“シェイクスピアではない作品シリーズ”第1弾 「恭しき娼婦」、先日13日無事千秋楽を迎えることができました。 皆様、本当にありがとうございました。 芝居とは、本当に摩訶不思議なもの。 楽日…

本番。よかったり、そうでなかったり。

芝居は本当に生き物、面白い。 11日(金)に初日。 そのマチネ(昼公演)は、悪くなかった。 が、初日にありがちな硬さはあった。 だけど、よかった。 ソワレ(夜公演)、よかった! これでいいぞ、安心だ。 ただしまだ、創り手側のいろいろな計算が見え隠…

今日は初日!

きのう10日は、舞台稽古。ゲネプロ。 いつもお世話になっている写真家の石川純さんに 写真も撮ってもらいました。 ありがとうございます! その最終舞台稽古は、これまでの最高の出来。 よかった! 照明や音響などテクニカルなものも含め、息が合った。 個…

パンフコメントです。

当日劇場にて配布するパンフのコメントを、いち早く皆さんへ。 何もない空間って、ホントにいい! アカデミック・シェイクスピア・カンパニー(ASC)代表 彩乃木崇之 本日は、アカデミック・シェイクスピア・カンパニー(ASC)第37回公演/“シェイク…

稽古場での発見12・・・やっぱりだめ&そして、よし!

やはり昨日8日の稽古は、よくなかった。 案の定すぎて、みんなにはちょっと悪いが面白いくらいだった。 力ずく。 そんな演技。 ようは、独りよがりの熱演となってしまった。 本人たちには、自覚があるようなないような・・・。 そして、9日の今日劇場入り…

稽古場での発見11・・・できた!

できた、できた。 今日の通し稽古、初日の本番でもよかったくらい、よかった! 昨日のこともあり、昼間の小返し稽古ではどうなることかと思いきや、 夜の通し稽古は、抜群によかった! 自分が一観客としてみたら、やられた!ってな感じ。 演出の僕が言うと変…

稽古場での発見10・・・ばらばら。

芝居は、本当に面白い。 日野・コウシ、昨日はすこぶるすばらしかったのに、今日は壊滅。 壊滅とは、二人の関係性のこと。 昨日深い関係になったのに、今日はまったくの赤の他人。 傍で見ていると、あっけにとられるくらいなのに、 本人たちにあまり自覚はな…

稽古場での発見9・・・原点。

今日、稽古場が原点に戻った。 日野、鈴木浩史の二人。 なかなか集中した時間をとっての稽古ができなかったシーン、 今日やっとまとまった時間をとっての稽古が可能になった。 最初はまったくうまくいかず。 どうしたものやらと僕も悩む。 とりあえず、食事…