合宿感想メールその3 日野聡子より 〜“あやのぎ塾”塾生〜

【メール その2】に続く日野からの返信。
最後のほうはたわいもない話になってますが、
実はそれが、【メール その4】のちょっと大切なことにもリンクしてるので、
少々のご辛抱を。 
 
   
日野聡子より 2008.8.21 21:06(その2と同日)】
 
はいっ、了解です!
病院で子供に叱りつける母親を見て私も感じました。
「言うこと聞かないと怒るよ」とか「神様にお仕置きされるよ」と叱っていて、
それは脅しだろ、と思いました。
それはしてはいけない、とわからせればいいだけで、
それが面倒だからビックリさせてるだけなのでは?と。
子育ての精神的な疲労がわかってないと言われればその通りだけど、
脅しよりも、わからせる努力をした方がきっと、感動するはずだと予想します。
 
(最後に、ちょっとしたジョークあり)
 
  
【僕からの返信 同日 21:21】
  
子育てにおいては、脅しは僕も多発してる(笑)
なまはげが来るぞ〜、とか、天狗さんがそこにいるぞ〜、とか。
 
脅すより理解、子供自身に分からせることが一番。
ただ、子供は理解しててもやっぱり悪さをする。
そのとき、脅してやるのだ。
言葉は悪いけど、一種の調教が子育てにも必要じゃないかな。
まあ、面倒だから脅すことも多々あるけどね。
  
それにね、実はね、
脅すと、予想外のオモロイ反応をすることが子供にはあるんだ。
それがまた、こっちもオモロイ。
  
(日野のジョークに僕もジョークで返す)
 
 
【さらに日野からの返信 同日 21:26】
  
へぇ〜。
オモロイってどんなだろ。今度教えてください☆
 
でも、なまはげとか天狗なんて、
私でもそんな妖怪で脅されるのは日本むかしばなしを観た時くらいでしたよ〜。
なんだかいいですね☆
 
 
【僕からの返信 同日 21:43】
  
なまはげ、天狗。
子供って、結構昔のものにとても興味をもつ。
親と子が共通に知ってる現代の怪獣とかじゃなくて、
親だけが知ってるってことにより関心があるのかも。
 
だからうちの子は、仮面ライダー1号とかタイガーマスクとかガッチャマンをネットでみてる。
主題歌も歌える。
タイガーマスクは、エンディングテーマさえ歌える。
 
親のオレが変なだけかな、そんなもの見せるから。(笑)
 
でもでも話は変わるけど、昔の子供番組はすごい。
いまみると、きちんと生きる哲学を描いてる。
現代のアニメと比べると雲泥の差。
こんなに大人向きでもあったのかと驚かされる。
それだけ子供という存在に信頼をおいて、
子供扱いしないで対等に向き合ってたのかもしれないね、大人が。
 
大人が分かってることを子供に分からせる。
それは大切なことだけど、たぶん、いや絶対それだけじゃない、
というようなことも、今回の合宿で大いに感じた。
それを自覚していれば、もしかしたら時々脅してもいいかも。
 
僕も君も、俳優であると同時に指導者でもある。
人生ずっと勉強だね。