自己客観性。

客観性。
物事を進めたり、語るときに、
事実、現実を保ち、主観を排除すること。
 
ここで陥るワナ、
主観を排除しても、視点は自分にある場合。
あるいは、自分と関係している事柄なのに、
その視野に自分自身が存在していない場合。
 
これは純粋に客観的とはいえない。
その視野の中に、その他者との位置関係の中に、
自分がいないから。
自分が視点だから、当然自分自身の姿を見てはいない。
自分以外のことにはすこぶる客観的で冷静でありながら、
実は自分がその状況とどう関係しているかをまったく見ていない。
 
一言でいうと、自分は透明人間なのである。
 
これは、実は客観的ではない。
複雑な人間関係の中で、自分自身の存在も視野に入れた俯瞰の視点、
つまりは、はるか上空から人間界を見下ろすような
神のごとき視点でもって俯瞰で見るとき、
はじめて客観的であると言える。
 
自己客観性。
そんな言葉たぶんないけど、意味はそんな感じ。
 
でも、完璧にそんなヤツ、いるかなぁ。