「赤ちゃん」ステッカー賛否論。アホか?!

昨日17日の東京新聞のコラムを読んでいて、アホらしくなった。
車の後部に貼る「赤ちゃん」ステッカー、
よく見かける、赤ん坊が乗っていることを後続車に知らせるためのもの、
それが評判悪いらしいのだ。かなりの割合の否定論者がいるとのこと。
 
なぜか?
それは、「赤ちゃんが乗ってます」という状態だけを知らせて、
その次の「なので、お先にどうぞ」とか「遅くてごめんなさい」とか
お願いや謝罪がないというのだ。
ましてや「人に気を遣わせることを強要している」とのこと。
 
あまりにも馬鹿馬鹿しい。
否定論者は、あまりにアホだね。幼稚だ。
そんなことを言ってるから、電車の中での
ベビーカーを迷惑そうに見たり、
優先席で年配の人が立っているその目の前で
アホ女子高生が携帯で話しているのを注意できなかったりする。
 
僕は、バイクにも車にも乗る。
バイクだけに乗っていた時期、車はなんて鈍重な動き方しかしないのだろうと
いつもいらいらしていた。
バイクは基本的には一人乗り。かつ車幅がない。
なのでかなり機敏に走ることができて当然。
車はそうはいかない、そのことをその頃の僕は理解していなかった。
なのでバイクで、
客乗せや客降ろしのタクシーに突っ込んだこともある。僕、骨折。
 
車でも一人で運転しているときと、
人を乗せているときでは運転操作がまったく違ってくるのは僕だけだろうか。
僕は、運転していないと今でも車酔いする。
そのためか? だから同乗者に優しい運転?
 
話がそれた。
つまりね、誰か人を乗せているときはそれだけで運転は慎重になる。
愛犬や、ましてや生まれたばかりの可愛いわが子なら当たり前。
病人乗せていたらなおのこと。
赤ちゃんは病院にもよく行くんだぞ。
なんなら、救急車にも文句言ってみろ!
 
自分の運転する車の前を走る車、
その車にどういう人たちが乗っているかをステッカーで知らせてもらったほうが、
僕なら逆にありがたい。
だって、その車がどんな運転になるか予想つくもの。
タクシーに、「ただいま客探し中」とか「もうすぐ客降ろしまっせ」などという
電光掲示板でもついてれば、きっと僕はバイクで突っ込まなかったとも思う。
(タクシーは、とにかく急に止まる)
 
「赤ちゃん」ステッカーに限らず、後続車になんらかを知らせるステッカーは、
基本的には自分への謝罪やお願いのためにあるんじゃないと思えよ。
自分が安全運転しやすいように、その材料データを前の車が教えてくれているんだよ。
ブレーキランプやハザードと同じなんだよ。
いらいらするんじゃないよ、ステッカーごときで。
 
もちろんステッカーを貼っているからって、
高速の追い越し車線をのろのろ走る馬鹿は言語道断。
だって、逆に危ないだろ?!
その手のアホは、ステッカー問題とは関係ない、
さらにもっと低い次元の話。 
 
東京新聞のそのコラム、タイトルが「本音のコラム」。
漫画家倉田真由美さん。
ぬるいなぁ、最後の結びの言葉。
『嫌われないように、「お先にどうぞ」の言葉の入ったステッカーを選びましょう』
どこが「本音の」なんだ?
 
人の尊厳。
他者への尊厳。
 
そんなことをここしばらく考え続けてきたせいか、
このコラムのあまりの内容に虚しさを感じた。
大体こんなこと論じ合うことなのかなぁ。
平和ボケか、われわれの社会は?!!