稽古場での発見9・・・原点。
今日、稽古場が原点に戻った。
日野、鈴木浩史の二人。
なかなか集中した時間をとっての稽古ができなかったシーン、
今日やっとまとまった時間をとっての稽古が可能になった。
最初はまったくうまくいかず。
どうしたものやらと僕も悩む。
とりあえず、食事休憩を挟む。
で、再開。
何のはずみか、あるときとてもうまくいった。
きっかけをつくったのは、日野。
食事後、昨日のブログでの自己への戒めを忘れたかのように、
僕は彼女を厳しく叱咤してしまった。
しかし、彼女は食らいついてきた。
その後がよかった。
そして、それに連動して、鈴木浩史も変わった。
コウシも負けずによかった。
何がよかったのか。
思うに、原点に返った。
役への理解も、
己の演技も。
原点。
この場合、作品に対する初めての個人的印象かもしれないし、
余計な企みをすべて忘れ、
相手役だけを信じてやるということかもしれない。
とにかく、うまくいった後、
彼らは口をそれえて、元に戻った感じがすると言った、
つまり、稽古の初期の頃に。
少々不安そうだった。
が、元に戻ったどころか、
それが僕がやってもらいたかった状態だった。
これまでの1ヶ月あまり、
本当にしつこく細かく稽古してきた。
よく嫌にならず付き合ってくれたと思う。感謝。
その試行錯誤、紆余曲折が
すべて有機的に働いて、志だけが原点に返った。
そんな感じだった。
僕もコウシも日野も、
大きな手ごたえを感じた日だった。
いい日だった。
【追記】写真は休憩中のスナップ。
実際に劇中でリッジーの着替えを手伝うフレッド、
着替え練習中のコウシ&日野。コウシの顔が真剣だ。