稽古場での発見8・・・発芽。

大きな芽が、今出てきそうだ!
 
頭の土の重さを跳ねのけ、大きな芽が出てくる。
まさに今、そんな時期。
 
それを助ける役目の僕は、何をするべきか。
ここは慎重にならなくてはいけない。
 
過去を振り返るに、
この時期僕は多くの失敗をしているような気がする。
激励のつもりが、叱咤しすぎるのだ。
 
思うに、
種には発芽するものとしないものがある。
演劇の畑で発芽しなくとも、
人生のそのほかの土地で大きく芽を伸ばすものもいる。
なのに、ひとまとめにしての過剰な激励は、傲慢なのだ。
 
僕は、おせっかいだ。
小学生の頃からそうだ、それで女の子に嫌われた。
おせっかいは過ぎると、害だ。
 
初日まで1週間をきった。
今出てこようとしてくれている大きな芽は、
必ずやさらに大きな茎となり幹となって、
観客の前にたち現れる。
 
僕は、最善を尽くします!