神明中学演劇部は、抜群!

7/31の平塚市立中学の演劇発表会のDVDを観る。
ほかでもない指導した神明中学も出場。
本番にはいけなかった。
 


もう抜群にいいではないですか!!
みんなの大健闘に拍手喝采です!!!
  


「和食」ばかりの学校の中、神明中だけが「洋食」、とは顧問の先生の言葉。
最高に美味しい「洋食」だと思った。
そして相当に難しいことにみんなが立ち向かっている気迫を感じた。
その共通した体験が、秋の文化祭まで3年生全員が部活を続ける、
下級生も大喜びといった現在の結束力につながったのだと確信。



ありがとう!


僕の反省点。
「海」を知らなくても「海」の素晴らしさは実感できるはず、
が、やはり「海」を実感してもらうまでにいたらなかった、ということ。
予感的中。
知らなくても実感できる、
それこそ人間だけが持ちうる最大の力である想像力、
それは演劇の魂。
愛や思いやりも想像力なくしてはありえない。
「海」を子どもたちに伝えきる方法を今後さらに熟考したい。
  


僕が未熟でも、みんなはなんとか「海」を体感しようとしてくれた。
そう思った。
子どもたちの熱意に胸を打たれる。
本当にありがとう!!
  


そして、これはDVDを観てはじめて思ったことだが、
次回はぜひ劇場スタッフとの打ち合わせに、あるいは劇場でのリハーサルに、
先生とご一緒に僕も立ち会えないものかと考えた。
もちろんお許し願えればだが。
照明変化のタイミングやスピードなどをちょっと変えるだけで、
みんなの演技が見違えるように素晴らしくなるはず。
エンディングのシルエットでのソロダンス、かっこいい。
ああいった良さがほかにももっと隠れている。
それをピックアップしてあげたい。
それは僕の仕事なのだと思った。



それにまた、ドラマのクライマックスはどこにあるのかをみんなに伝えることもしなければ。
いまは全部を同じようにがんばっている。
もちろんそれでいいのだが、
いちばん「美味しいところ」を知って演じると、ドラマはいきなり劇的になる。



音、いい。
歌詞を抜いたメロディラインがとても有効に働いている。
これは吹奏楽にも長けている顧問の松原先生の演奏。
さすが音楽家
「照明音響賞」はうなずけます。



これからほかの学校の上演を観るが、
おそらく神明がすでにダントツの一番、僕の中では。
観ていないのにおかしいな。
でもでも、
未知なるものにチャレンジしているみんなの気迫、
これに匹敵する学校はそうそうないと思うから。
生きていくことは未知なるものへの挑戦、
それこそが中学演劇の本質だと思うから。
誰もが知っている「和食」ばかりの中、神明中学だけが唯一の「洋食」だったとの先生の言葉、
ぴったりの表現ですね。



本質にまっすぐ向かっている神明中学演劇部は、本当に素晴らしい!
僕の誇り。
大きな勇気をもらいました。
何度も何度もありがとう。



いつの世も「新しいもの」は、初めのうちは受け入れられない。
だからこそ、「圧倒的」であらねばならないのだと思う。
そのためにまだ僕のできることはあるのだと確信。
松原先生、来年もどうぞその機会をください。

 



本当に本当に、
ありがとう。



【2013.9.17 追記】 
このエントリー記事について、お詫びいたします。
神明中学のみんなを誇りに思うことが、
ほかの中学の生徒の皆さんやその関係者の方々に対し、ご不快な思いを抱かせてしまいかねないと反省いたしました。
大変申し訳ございません。

どの学校も、みんな眩しいくらい輝いていました。
みんなから大きな勇気をいただきました。
本当にありがとうございました。
 
 
【2013.9.19 追記】 
http://d.hatena.ne.jp/ayanogi/20130901
以上のように講評の視点に疑問はあったものの、平塚神明中の公演で主人公の一人をやった3年生の女の子が個人賞を取った。
これは大いに頷けた。
なぜかというと、オンリーワンの演技だったからだ。
 
世界中で彼女にしかできない演技だった。それも、いまの彼女にしか。
確実に、そこにいた。
これこそが演劇。
とくに青少年にとっての演劇は、このことがとても大切だと思う。
指導者は肝に銘じなくては。
 
子どもたちのやりたいことを汲み取り、
それを生かし、
子どもたちの心の中に自尊心を育み、
互いに敬う心を育てる。
それこそが本物の自信となる。
青少年演劇の実践の意義だと思う。