本気で遊ぶぞ!

昨日僕も具体的にリハーサルに参戦してみた。つまり、役をやり始めた。これまでの稽古では、稽古の内容はメンバーに任せて僕はアドバイザー的なポジションに意図的にいた。僕が稽古当初からすぐさま役を演じてしまうと、若手はそれに合わせようとする意識が強くなり、自分の発想がでにくくなる傾向があるからだ。また、僕自身以前のリハーサルの仕方とはまったく違う方法を試してみたかった。チラシ裏面で理想を謳ったが、できるだけそれに近づけたかった。そしてみんな、現在もすべての役に挑戦している。それも自主的にだ。(チラシ:http://homepage2.nifty.com/asc_web/no39_pericles_maeuri.html
 
今回の僕のスローガンは、「待つ」だった。通常なら稽古を止めて意見するところでも、本人たちがやり続けるなら僕は待つ。戯曲分析などで答えはすでに僕の中にあっても、彼らの力でそれに近づけるよう待つ。僕にとって待つことは、かなりの修練になった。そしてその修練ができたのも、待った後必ずご褒美があったからだ。待った分だけ、いやそれ以上に、彼らの成果が大きかった。そうか、こういうことか。大切なのは、個々人がどれだけ深く考えられるかだ。考えるという行為に導くことが大人の役目だ、正解を教えることではない。そのことが、僕自身やっと実感でき始めた。いままで別なところでにがんばっていたんだなぁ、と自分ながらあきれる始末。でも、ハッピー。
 
メンバーの若手と僕が本気で遊ぶ。このことがとても大切だと昨日実感。どれくらい僕が本気で遊べるかで、今回の芝居は決まるような気がする。遊ぶのなら、そんなに気負う必要もないか。
若者や子どもたち、相手を選ばずいつも本気で遊べる大人はカッコいい。よし、目指す!