ペリクリーズ

かわさきエフエムの島岡さん。

かわさきエフエム、DJの島岡美延さん。美声の持ち主。何度かスタジオにお邪魔させていただいた。 お忙しい中「ペリクリーズ」をご覧くださったのでお礼のお便りを書く。ご丁寧に返信をいただいた。ご自身のブログでもご感想を書いてくださったとのこと。あり…

ドラマのバトン。

先日の日記にtanakaさんがコメントを下さった。 4月24日酒井良一さんの劇評。 最近、このブログをチェックするのが、日課になってしまいました。 「ペリクリーズ」の一人の登場人物を複数の役者で演じるという事については、以前にも書き込みさせていただ…

劇的な「観客の衝動」&受けを学ぶための“突っ込み演技”の訓練。

今後の公演に向けて、二つの課題が見えてきた。 ひとつは、前日の記事http://d.hatena.ne.jp/ayanogi/20100424より、酒井さんからのご指摘に関して。 ただこの変幻ぶりが激しすぎるあまり、主人公に対する観客のイメージが分裂してしまう恐れもある。いき過…

酒井良一さんの劇評。

長年ASCのお芝居をご覧いただいている酒井良一様が“シェイクスピアの森通信”というメールマガジンに劇評を寄稿してくださった。もちろん「ペリクリーズ」のです。ご本人と、やはりいつも観劇いただいている“シェイクスピアの森通信”の関場理一様にご了承…

“多呂さ”さんからのメール。

ご本人からの許可が下りたので、昨日のブログを書く動機となった“多呂さ”さんからのメールとご承諾いただいたメールを掲載します。“多呂さ”さん、ありがとうございました。 【4月20日】 彩乃木 代表 「ペリクリーズ」お疲れさまでした。 不思議な芝居でし…

ウソが生む真実。

昨日の続き。思考は続く。 俳優の衝動が舞台上の唯一の真実、とするならば、ではその真実はどのようにして生まれるのか、あるいは生み出すことができるのか。これが不思議なことに、真実はウソから生まれるという事実がある。 ドラマは、フィクションだ。そ…

舞台の上のたった一つの真実。

俳優の心に湧きあがる衝動こそが、舞台上での唯一の真実。 「ムダ話の会。」の常連、ASCの良き理解者“多呂さ”さんよりメールにて「ペリクリーズ」観劇のご感想をいただいた。とても暖かなご意見に心より感謝。全文をご紹介したいところだが、ご本人の了承…

課題の「満載」はおかしい?

昨日の日記のタイトル「課題満載。」はちょっとおかしな表現なのかな、と反省。課題ときたら「山積」か? 「ペリクリーズ」は海の話。海といえば船。そんなことを去年の秋の野外リハーサルからずっと考えてきたもんだから、つい「満載」という表現になってし…

課題満載。

「ペリクリーズ」、おかげさまで無事千秋楽を迎えました。ありがとうございました。 「すべては俳優の意志」を根本スローガンとし、「すべてはOK」「絶対に否定しない」を合言葉に、「どこまで深く思考できるか」にリハーサル期間・時間の大半を費やし(知…

初日が開きました。

なんとも不思議にいい感じに初日が開きました。 ありがとうございます。 本日夜の初日前に、朝から舞台稽古(通し稽古)を2回敢行。本番を入れ本日3回まわし。ジャニーズか? いつも舞台撮影をお願いしている写真家の石川純さん曰く、「ASCらしくないお…

子どもの感性、大人の知性。リハーサル最終日。

早い。今日はもう稽古最終日だ。3月1日よりスタートしたこの稽古、1日8時間以上・途中休憩20〜30分で月に2日間のOFFしかなかったが、みんなかなりの集中力だった。体力もある。感謝。 これまでにない感じ、いい形になってきた。さああとは、どこ…

自動配役システム。

リハーサルが熱を帯びてきた。どんどん表現が具現化してくる。今回メンバーは全配役に挑んいるが、ここにきて自然発生的に配役が決まりつつある。やりたい者がやりたいシーンのやりたい役をやる。実に効率的だ。出演者は舞台上につねに登場している形になっ…

若者のモチベーション。

リハーサルは日々続く。昨日は真鍋良彦が快調に飛ばしていた。彼独特のユーモアセンスが全開、爆笑した。 それにしても若手は面白い。調子の良さも悪さもまるでリレーのようにバトンタッチしていく。当初勢いのよかった福岡幹之くん、1週〜2週目で別人のよ…

大同窓会〜文学座研究所開設50周年記念〜

600名以上が集まった。20日、大盛況。信濃町アトリエに入りきれず。江守徹さんや渡辺徹さんはもちろんのこと、黒柳徹子さん、中村雅俊さん、滝田栄さん、宮本信子さん、市毛良枝さんなどなどなどなど、文学座ってすごいなぁ。そして28年ぶりに会った…

本気で遊ぶぞ!

昨日僕も具体的にリハーサルに参戦してみた。つまり、役をやり始めた。これまでの稽古では、稽古の内容はメンバーに任せて僕はアドバイザー的なポジションに意図的にいた。僕が稽古当初からすぐさま役を演じてしまうと、若手はそれに合わせようとする意識が…

繊細さ。僕の変革。

若者は本当に繊細だ。ついこの前までの傍若無人ぶりが影を潜め、デリケートな面が前面に出てきた。このデリケートさはおそらく臆病が起因しているが、デリケートそのものは悪いことではない。 それになにより、この大きなギャップが僕には好ましく思える。心…

若さの脆さ。

「ペリクリーズ」リハーサル、2週間休みなしで今日まで来た。明日15日(もう今日か)は、OFF。その前に初めての通し稽古をやりたいとはみんなの意見。そう、今回のリハーサルは、その日の稽古シーンなども含め全日程が出演者の希望で組まれている。と…

感動vs恐怖。停滞は証し。

あっという間に停滞し始めた。早い。新型インフルエンザ顔負け。ここ数日起こっていた新鮮な発見や認識が、今日はどんどん減ってきている。そのことを引き起こしているのは、何か。 みんな怖いのだ。次から次に新しいものを生み出すエネルギーは、実は恐怖と…

次のステージへ。

リハーサルは、メンバー間であるまとまりを見せてきた。いい感じ。が意識的なまとまりを見せてきた瞬間から、油断が生じる。気持ちはまとまっているのに表現は希薄になる、ワクワク感が薄れてくる。まとまっていないときのほうがスリリングだったりする。 そ…

魔法使いになりたい。

昨夜第9回「ムダ話の会。」ペリクリーズバージョンがあった。その中でのひとつの発見。 『子どものころ好きだったことを今やりたがってる。』 お芝居を通して子どものころ好きだったヒーローやアニメのヒロインなど、当時は本当になれるんじゃないかと本気…

ご案内状、遅れてます。

「ペリクリーズ」のリハーサル状況などブログでご報告しておきながら、肝心のご案内状の発送のほうがずいぶん遅れております。すみません。 まもなくお手元に。 手前味噌ですが、今回のチラシはリニューアルトップページでご覧のように、これまでのASCに…

意志による創発。

昨日リハーサルにおける創発現象について書いた。7日の稽古についてだ。翌日8日の稽古、その創発現象は起きるのか。なかなか起きない。出演者たちは、昨日の状態になろうと思い悩む。 あえて待った。少々厳しい言葉を使いながら、待った。劇団AUNの若き…

創発現象。

「ペリクリーズ」リハーサル7日目。 いわゆる「創発」現象のようなものが起こった。驚いた。 基本的な訓練のひとつずつを一人の出演者に順番に積み上げてみたところ、ある大きな成果が現れた。大きな衝動が現れた。そこで、全員でやってみることにした。す…

角膜表面剥離から学んだ。

一昨日の夕方2歳の娘が、子供用ではあるがはさみの先で目をこすってしまった。号泣。目が開かない。出血はなかったが夜間救急に行く。角膜の表面が剥離しているとのこと。 「どのくらいの範囲ですか?」 「黒目の3分の一くらいです。」 「そんなに? 直り…

“あたりまえ”のうえの“あたりまえ”。

“あたりまえ”のうえの“あたりまえ”ってあるなぁ。 今年の年頭所感で「あたりまえを教えはぐくむ。」と書いたが、 http://d.hatena.ne.jp/ayanogi/20091231 たとえば、「食べる」「寝る」は人としてのあたりまえだ。やらなくてもいいということはありえない。…

「ムダ話の会。」ペリクリーズバージョン開催。

昨年秋からスタートした大好評の「ムダ話の会。」を、 http://d.hatena.ne.jp/ayanogi/20090918/p1 3月に下記日程で4回連続で開催します。 というのは、3月1日より次回公演「ペリクリーズ」のリハーサルがいよいよスタート。その稽古中の白熱したテンシ…

躊躇の仕方、大人と子ども。

大人と子どもの大きな違いを、昨日のレッスンで改めて気がついた。 昨日は小1の女の子と年中の男の子、その姉弟がレッスン会場に乱入してきた。というのは“あやのぎ塾”のレッスン会場は、神社の真横なのだ。境内側に窓があり、その窓がまたとてつもなく大き…

子どもたちが喜んでいるとき、それはきっと大人たちが楽しんでいるとき。

子どもたちが喜んでいるとき、それはきっと大人たちが楽しんでいるとき。 あたりまえのことかもしれないけど、このことがふっと浮かんだ。 そして自分のなかで、なんだか大きくうなずいてしまった。 子どもたちが夢を抱きにくくなっていると、大人は言う。 …

叡智の集め方。無駄な挫折感。

本気でやると、気持ちがいい。 前日の日記「本気の効用」にこれを追加。 それから逆に、本気で物事に取り組まない場合のもっとも大きな弊害について。 本気じゃないくせに下手に立派なことをやらかそうとすると、無駄で余計な挫折感をどんどん招いてしまう。…

本気の効用。「ペリクリーズ」の人たち。

ふと思った。 あたりまえをやると勇気が生まれ本気になれる、と。 本気になると、いいことがたくさんある。 余裕が生まれる。 イメージが湧いてくる。 明るくなる。 自然にモチベーションがあがる。 想像を超えたことを思いつき、実現に向かう。 稽古場を創…