『あ〜もうだめだぁ!』からのあと3回!!

筋力トレーニング、たとえばダンベルやバーベル上げで効率よく筋力をつけたいとき、何回かやったのち「あ〜、もう限界!」と感じてからの3回の負荷、その3回によってはじめて筋肉は増強されると聞いた。もう17年ほど前かなぁ、その頃は朝4時から築地魚河岸でバイト、昼過ぎから夜7時頃までジムでとにかくバカみたいに身体を鍛えていた。芝居のオファーがパタッとなくなった30歳の誕生日の直後。(ちなみにその3ヵ月後、グローブ座カンパニーからメンバー参加のお誘いが来た。人生の転機だった。)
 
限界からの3回、正確に言えば限界だと「自分で決めつけている」ところからあと3回やる。
 
これ人生に通じるなぁ。「もうだめ!」と心はよく悲鳴を上げるが、本当にダメなときって、そうはない。あとになってよく考えるてみると、結構余裕なのにもうだめなんてそのときは思ったりしてることに気づく。それにまた、そのとき限界を感じてもやめないで続けると身体や心の底から別のパワーが新たに湧きだしてくるときがある。人間いざとなれば「なんとかしよう!」と思うものだ。火事場のばか力と同じか。
ラソンやっててもそうだ。ランナーズハイというやつは、最も苦しい「もう限界!」的なあとに必ずやってくる。その前にはない。ご褒美はいつも試練のあとなのだ。
 
「自分で決めつけた」限界点、一度そこでやめてしまうとその思い込みの限界点が本当の限界(壁)になってしまう、まだまだ潜在能力はあるのに。自分への誇りを捨てることにもつながりかねない。
「やめない意志」ほど、人生を成功に導く一番の近道はないように最近とみに思う。やめないと決めれば、あとはどうやっていくかという将来への方法論さえ考えればいいということになる。やめることを正当化するエネルギーは、ほとんどムダだ。迷うべきことは、やり続けるべきこと。迷ったらやる、やめるのではなくやる方を選択すると決めておけば、ことは早い。そう決めておけば迷いはない(笑)。
 
人生、ずっとドキドキしたい。