新しい関係を創ってもらえた。〜簡憲幸さんという人〜

先日の水曜日、ゼネラルマネージャー簡憲幸さんと会った。ASCの個々の公演に関してというより、最近は僕個人の相談役としていつもお世話になっている。その簡さんと久しぶりに話が弾んだ。5時間さしで飲んだ。
今回の「ヴェニスの商人」の演出コンセプトはもとより、話は13年前の創立記念公演「ジュリアス・シーザー」にまで話が及んだ。今頃になってお互いに誤解していたことなどが判明し、おかしかった、笑った。
 
「彩乃木さん、とても変わった。」
そう言ってもらえたのが嬉しかった。
「“ニューフィクション”メソッドのおかげです」と、僕。
 
“ニューフィクション”メソッドの根幹の考え方=新しい関係の構築とその連続、その実践への強靭な意志。
そのことをいつも心がけるようにしている。よく知っている人との間でも、その瞬間新しい関係を創ろうとすると、とても面白い。新鮮。きっと「今」が変わるのだと思う。そうすると、たとえば辛い過去でも相手と共有できるようになる、過去がストーリー(物語)となり、フィクションのようになっていく。消し去りたいものではなく、共有の財産となる。
 
新しい関係構築への自分の意志→相手との「今」が変わる→共通の過去が財産になる→スペシャル未来が待っている
 
自分が他者と新しい関係を創る意志を持つと、結果他者から新しい関係を創ってもらえる。簡さんと5時間話しているうち、とても暖かい気持ちになることができた。
簡さん、この13年間本当にありがとうございました。
これからもよろしくです!!