自分の生かし方を、人はもともと知っている。

自分の生かし方を、人はもともと知っている。
 
こんなことを強く実感した稽古だった。
稽古2日目の今日からはいきなり立ち稽古となった。僕が希望したことでもあるが、決定はみんなの総意をもらった。ただし、やっぱりまだ読み合わせ稽古をしたい人もいるし、純粋な立ち稽古にすると緊張しちゃうからと、立ちながらの読み合わせ、というニュアンスで沢海さんが面白い命名をして、稽古場の雰囲気を柔らかくしてくれた。
「立ち読み」稽古。
 
こんな楽しい稽古は、何年ぶりだろう。
感激。
みんなとてもいい顔だった。
演出の僕は別段とくに頑張らなくとも、稽古は有意義に進んでいった。気持ちよかった。大西伸子が、「今日は、お芝居をやりたい、って気持ちに本当になることができた稽古でした。」と嬉しいことをいってくれた。
それに彼女の稽古場での居方がまったく変わった。6〜7年の付き合いの中で初めて見せてくれた姿だった。
また、若手の荒井真鈴ちゃんがまたまた僕を驚かせた。
直接稽古には関係ないが、今日とても嬉しい話も聞いた。
 
ラソンを完走できるのは、人がいてくれるから。
http://d.hatena.ne.jp/satokohino/20090302日野聡子)
http://d.hatena.ne.jp/airabuyu/20090125(大西伸子)
ラソンについて日野や大西もブログにこうつづっているが、僕もまったく同感。一人でやれる競技のようだが、実は誰かがいなけりゃ走りきれない。自分を支えてくれている人、一人ではなにもできないということ、やる気にもなれないということ、人生で大切なそんなことをマラソンは意図も簡単に示唆してくれる。
 
今日の稽古もそうだった。
人がいてくれることで、自分に無限の可能性が生まれる。なにより喜びを感じる。
感謝。
心からの感謝。 
今日の稽古も本当に楽しみだ。