やるほうがいいのか、いけないのか、それが問題だ。


  
ある日のハムレット的思考。
その日、やろうと思いついたことが4つあった。
  
1.やろうと思いついて、実際にやってよかったことは、2つあった。
2.やろうと思ったが、やらなかったことが、2つ。
3.1のうち、一度Qを外したが慎重に次の機会を狙い、すぐ後に成功。
4.2のうち、1つはやらなければリスクはゼロだが、やれば失敗する可能性はあった。がやはりやったほうがよかったと後で思った。もう1つは、やらないと逆によくないことが起こる可能性があったにもかかわらず、やらなかった。おそらく自分一人が目撃者ではなかったからだ。
  
【1について】
Qを外してもそこでやめず次のチャンスを丁々発止と狙う、それこそが演劇。
俳優の芝居が面白いときは、やはり演出家や観客との戦いがあるからだ。
名優と評されたり自分が最高責任者の劇団では、面白くなくなることはよくある。
戦いがなくなるからだ。「丁々発止」がないのだ。
自分が演出した芝居の中では、いかにイレギュラーなことをやろうと許される。
それこそ、「丁々発止」がない。
だから、演出家が主演する芝居は、面白くない。
猛烈に自省。
   
【2について】
やはりいずれにしろやったほうがよかったと言えるのではないか。
 
思いついたことは、とにかくやったほうがいい、という結果。
「あとは沈黙。」なんて言わないで、
「思い立ったが吉日」です、ハムレット君。はい。