東京駅新幹線ホームでの中年の駅員さんと60歳代のお客さんの会話。


 
東京駅新幹線ホームでの中年の駅員さんと60歳代のお客さんの会話。
 
発車ベルが鳴り終わり、ドアを閉める合図を出すために
駅員さんがホームで列車の前方後方の乗り口を確認しているとき、
60歳くらいの老人が階段を駆け上がってきてその駅員さんに尋ねた。
 
お客さん「ホニャララ、ホニャラ・・・」
(よく聞き取れない、かつ駅員さんにすぐさえぎられ全部言わせてもらえなかった)
駅員さん「今応えている暇はありません!もう発車時刻を過ぎてる!!」
(ドアしまり、新幹線は無事動き出す)
駅員さん「はい、なんですか?」
お客さん(去っていく列車をさして)「これ、仙台に行きますか。」
駅員さん(平然と)「行きますよ。」
お客さん「もう、なんだよ〜」(そりゃそうだよなぁ。)
駅員さん「だからちゃんと時刻を事前に確認してくれないと。」
(お客さん不服。駅員さん、ボードを確認して曰く)
駅員さん「次の便のほうが今のより仙台には早く着きますから。」
 
一応事なきを得たが、駅員さんの対応に疑問。
確かに彼のやったことに間違いはない。
が、お客さんも、見ていた僕も気持ちがよくない。
なぜ?
この部分、
 
駅員さん「今応えている暇はありません!もう発車時刻を過ぎてる!!」
これだけのことをしゃべる時間があるなら、
こんなのでもいいじゃないか。
駅員さん「どこ?」
お客さん「仙台。」
駅員さん「乗って!」あるいは、「次のほうが早い。」
 
言葉は乱暴でも、この方がはるかにいい。
あとでゆっくり話せばいい。
自分の職務に対する正当性の主張(かつ相手への非難)よりも
すべてが気持ちよく(この場合さらに安全に)いくよう
とっさに判断することは、確かに難しい。
だがそれを心がけると、おそらく創造になる。
 
創造は、気持ちがいい。
明るさ、未来を感じる。
 
※写真は、
鳥取県若桜駅の駅員さん、らしい。
僕も知らなかった(笑)。