「ムダ話の会。」イレギュラー報告。

第3回「ムダ話の会。」も、
http://d.hatena.ne.jp/satokohino/20091031
すこぶる盛況に終わった。この会は、実に楽しい。
で、赤裸々な各話題についての内容報告は一切やらないというのがルールなのだが、今回は例外とする。この例外を認める権利は、今回会の永久議長に就任した僕の「議長権限」である。
 
報告1:今回の名言「心の体力」。
まあ平たく言えば精神力ということだが、この表現は面白い。なんというか、肉体的で具体的。鍛えがいがある、ってな感じがする。この名言、秋山産。
 
報告2:『“ニューフィクション”メソッドに動員するための、“ニューフィクション”メソッドとは?』このテーマは日野からの提案だが、これについてあれこれ話しているうちに実に単純明快な答えが出た。
前人未到をやればいい」。
そうだ、そうだ、とにかく注目を集めるためには誰もやったことのないことをやればいい。たとえば、シェイクスピア全37(または38または39)作品を当日観客のリクエストで日替わりでやる、それも全配役お客様次第。どうだ、これは全世界、家元RSCといえどもやってはいまい。それをやろう。ギネス確実。
で、前人未到のためにはまずは「前オレ未踏」だ(オレ=自分自身)。つまり、いままで自分がやったことのないことをやっていく、そうすればそれを続ければ全人未踏につながるではないか。道は険しいかもしれないが、でも結構単純な一本道。志しさえすれば行ける。
 
報告3:『面と向かって図星をつく大会』
これは僕からの提案テーマ。これが案外評判よかった。ちょっと険悪になりそうかもなぁ、とはじめ思った。また会の最初たくさん提案されたテーマの討論順位を決めるときも、これは最下位だった。が逆に険悪になりそうだからこそまず一番目にもってきたほうがいいのではとも思ったが、人気がないのなら仕方がない、ラストテーマとした。各人順番にいいたいこと言って散会。それまでとても盛会だったのに、あ〜なんとなく爽快感にかけたお開きとなる。そりゃそうか、痛いとこつかれてるもんな。議長として失敗か。
が、今日みんなと稽古が終わったあと話してみて実はそれがよかったらしい。各人図星をつかれたままほぼ終電車。帰りの道々、変に落ち込むことなく自分のことをいろいろ深く考えることができたとのこと。秋山にいたっては、自宅近所の公園でブランコをこぎながら、映画「生きる」の志村喬さんよろしく目いっぱいヒューマニズムに浸れたらしい。
 
ルールがある。制限時間もある。そして心地よいテンポ感の中、思ったことをストレートにいう。成果は問わない。「ムダ話の会。」というこのゲーム、思ったより面白い。