悩んだら、やめないこと。〜ストレッチマンから学んだこと〜

ストレッチマンのことを書いたら、関連して以下のこともアップしたくなりました。ただ今度は、彼には直接関係ありません。
実は今、自宅が4日間の改修工事中で僕一人工事に立ち合っていなければならず、PCの前にずっとへばりついているので(ろくろく外出もできない)、ご覧のようにどんどん立て続けの日記更新となってます(おまけに日付が未来になってきた)。本当は企画書を二つ仕上げなければならないんだけど(締切は25日と30日)、どうも調子に乗れず自己逃避中。いやいやいやいや、逃げてはいない、脳科学で言うところの「創造的先送り」中である。大事なことは、別脳で考え続けているのだ。簡単に言うと、寝かせてある。
 
で以下は、僕がある人に送った私信メール(返信)。
実は大西がいま、ネットラジオでのラジオドラマ全6話の執筆中である。放送は確か11月。と言ってもほんとにプライベートなサイトである。放送開始は、たぶん大西のブログで追ってお知らせがあるはず。その第1話目の原稿を読んだ大西の友人、僕もよく知っている子だが、どうやらその子が演出を頼まれたらしい。その子からの、作品解釈に関する相談メールへの僕の返信。

そうなんだよね、親しい間柄だと相手の長所に関しては、それを伝えるのをスルーパスしてしまいがち。よりよくなって欲しいという自分の願望が先行するからだろうね。
新しい関係を創っていくコツは、たぶん相手の長所を発見してそれをきちんと伝えることからスタートしようとする自分の意志、ということかもしれない。だから、相手の美点を発見してそれを褒めることは、脳科学者の茂木さんが言っているように創造活動なんだと思う。
 
過去も先入観も、君のいうように固定概念だね。脳は経験した情報を優先したがる、安全だから。無意識にそこからスタートしてしまいがちだけど、そうなると新しくはなくなっちゃうね。
 
新しい関係の必要条件は、やっぱり意志だ。
 
でもその自由意志すら、脳はあらかじめ潜在意識下ですでに準備してくれている。「北斗の拳」だ、「お前はすでに意志がある」。
たぶん考え続けるということが、無意識のうちに脳で新しい関係を創ることを準備させているんだと思う。
ということは、考え続ければ、勝手にいい方向に向かっていくということだ。
 
なので、たとえ先入観や固定概念に縛られていようとも、本当にそうなのかと検証し続けていく粘り強さと継続力さえ忘れなければ、必ず創造活動につながっていくということだね。
その作業の邪魔をするのが、たぶん自己正当化。これでいい、という結論のふりした実は諦め。考察していくことの停止。考え続けることはエネルギーがいるもんなぁ。
プロフェッショナル・一流といわれている人は、この点においてたぶんみんな共通しているはず。彼らの偉業は、その誇りの現われじゃないかな。
 
そして、人生を考え続けていかなくては仕事にならない演劇人も、同様に誇りを持てるのだと思う。
 
それにしても、脳は面白い。
 
彩乃木崇之