お客様に怒られた。

昨日26日のマチネの開演前に、劇場内で他のお客様全員の前で、思いっきり怒られた。トイレに長蛇の列ができたために開演時間をおすことになってしまい、それが長すぎた。20分。トイレの数がないという遊空間がざびぃという空間の弱いところだが、それに対しての配慮が足りない、つまりは善後策を講じてないとのお叱りだった。
もっともだ。
 
善後策。
思えば人生すべてが善後策の連続だ。善後策を講じるよう強く要請がある場合、つまりは叱られ突っ込んでもらっている間は、まだ使命がある。「完璧」という幻想を前もってあまり抱きすぎるとムダな挫折感を覚える。善後策を講じることをすぐにあきらめるようになる。瞬時における善後策の連続、それがとても大切だ。
 
本番直前の劇場内でパブリックに叱られたのは、もちろん初めての経験。が、叱ってもらったおかげで、劇場内に不思議な一体感が生まれた。観客のみなさんの間にも、もちろんキャストの間でも。結果、芝居は抜群にいいものとなった。
 
観客の皆様、メンバーの仲間、感謝。