大西、いいんじゃないの! 僕、アキレス腱断裂?!

大西が最高のでき。

今週末の“あやのぎ塾”のレッスンで、
大西が真っ直ぐ素敵な表現をみせてくれた。
これまでの彼女の演技の中で、たぶん最高のものだったと思う。
「リチャード三世」、クラレンスの夢の長台詞。
 
これまでの彼女の中にも、とても面白い表現はもちろんあった。
だけどそれは残念ながら、偶然に生まれたもの、彼女の意志ではなかった。
 
今回は、彼女の意志だった。
 
そこに僕は感動した。
京都訛りもほとんどない。
ときどき台詞が飛びそうな箇所もあったが、
いつものようにパニックにはなっていなかった。 
なぜか?
今回はやらされた課題ではなかった。
まったくすべて、自分で「やる」ことをきめてきた課題だった。
 
自己の意志決定。
 
“ニューフィクション”メソッドの効用のひとつ。
自分の人生の意志決定権は、絶対に自分にある。
そのことをときどき忘れる。あるいは放棄する、させられる。
それが、一番まずい。
 
大西、初めて経験する自分が獲得した大きな成果にたいして
静かに、ジーンと喜んでいた。
 
 

ところで、僕は
脚が痛い!

正確には、左のふくらはぎ。
まともに歩けない。
激痛。
 
アキレス腱、断裂か?!
あるイベントで、100メートルをダッシュ
 
実はですね、
週末長女と長男の幼稚園で秋の運動会がありまして、
パパ参加の100メートルリレーがあったわけです。
その早朝場所取りのために、運動会のため借りた小学校の校庭の横で、
開門まで1時間以上も並んでいた。
ちなみにそのとき熟読した新聞記事、そのタイトルが、「中高年のアキレス腱断裂に注意!」。
「お〜、注意しなくては」。
寒かった。身体が冷えた。
 

で、運動会が始まって1時間、
いよいよパパたちのリレーが始まる。
家族「(家族もその記事読んでいたので)アキレス腱切らないでね。」と笑っていた。
僕「大丈夫だよ、毎日トレーニングしてるから」と笑って返す。
保育士の先生「トラック1周しますので、準備運動を!」
 
リレー、スタート!
4チームでの戦い。
僕のチームは、しばらくトップ。が、転倒者で最下位に。
でもって、僕のちょっと前で3位に浮上。
「よ〜し、オレでもう一人くらいは抜いてやる!」
 
さあ、いよいよ僕の番。
バトンを受け取り、ダッシュスタート!!
と、その瞬間、
左ふくらはぎの内部で「グニュ〜〜」とゴムが伸びるような違和感。
初体験な強烈感覚。
「(アキレス腱を)やった?!!!」とすぐ思った。
が、むろん走るのやめるわけにもいかず、
家族の声援の前を激痛で顔をゆがめながら走り過ぎ、
そのまま100メートルを全力疾走。
「あ〜どうなる、オレのアキレス腱!」。
 
この1週間、マラソンのトレーニングでオーバーワークだった自覚あり。
とくに左足のアキレス腱辺りが疲れてるなぁ、と思っていた矢先。
そして痛める直前の朝に、例の新聞記事。
分かっていたのにぃぃぃ・・・・
 
もう一人抜くことはできず3位のままバトンをつなぐ、
その直後から、当然すぐにびっこでしか歩けなくなった。
元気な右脚だけでケンケンした方が早く移動できるくらい。
長女にとっては最後の幼稚園の運動会、ゆえにすぐに医者にはいけず、
運動会のあとは仕事、よって結局その日にはいけず。
でも翌日もやはり激痛、連休明けを待ってからと思ったが、ちょっと心配。
救急で診察してもらう。
 

僕「たぶんアキレス腱断裂だと思うんですけど、やっぱり手術ですか?(1ヶ月後にマラソンが・・・)」
医者「アキレス腱は大丈夫、肉離れです」
僕「え、じゃあ、手術しなくていいんですか?」
医者「自然治癒を待つしかないですね。痛みが取れるまで2〜3週間はかかると思います。
このままでは相当痛いでしょう? 脚を固定して、松葉杖を貸しましょう。」
僕「いえ、いえ、結構です、このままで。(だってそんなことをしたら、大げさで恥ずかしいし、第一トレーニングがまったくできないじゃないか)」
 「あの〜、先生、(マラソンで走れるかどうか聞いてみようかな)」
医者「はい?」
僕「いや、なんでもないです。(聞いたって、絶対無理って言われるに決まってる)」

  
というわけで、最悪の事態は免れた。
だが、幼稚園ではママさんたちの間で笑ものになってるらしい。
「きっとパパさんたちの誰か怪我するんじゃないかと思っていたけど、まさか俳優さんの・・・」
 
運動会のときも終わるまで仕方なくびっこで歩いてるとママさんたちとすれ違うたび、
「大丈夫ですか?」と、笑いながらたずねられた。
モウレツに恥ずかしい。
先生からは、「本当にすみませんでした」と謝られる。
「いえいえ、とんでもない(なんで先生が謝るのよ?)」
謝られるとなお一層恥ずかしいでしょ。
 
そんなわけで、
TOME8さんのコメントとおりになってしまいました。
本当にすみません。 
 
でもでもご安心を。
次回勉強会は「リチャード三世」。
右脚びっこでやろうと思ってましたが、
それを左足にするだけで問題解決。
かえって片脚の不自由さとリアリティを実感するいい機会にも。
 
それから、言いだしっぺの責任、
11月16日のマラソンも、歩いてでも出場しようと目論んでます。
皆さんにご心配をかけてもと思ったのでブログで書くのをやめようとも思いましたが、

「幼稚園の運動会で負傷! ママさんたちの笑もの」

という事実、
もう打ち消しようがない、じゃどうせなら開き直ってブログで全世界に発表。
 
“ニューフィクション”の効用のひとつ、
前向きな考え方、起こってしまった予期せぬ事実に対する【新しい関係の構築】の証明です。
(ほんとかな?)