教育とは・・・

悩むなぁ。
劇団の抜本的改革とは、人材の育成でしかない。
そのことはよく分かっているつもりなのに、なかなかうまくいかない。
代表者である僕自身に、きっと問題があるはずだ。
以下は、そのあたりのことを思うままにつづった文章です。
僕の独り言に近いものです。
お許しを。
 
  
今僕は、メンバー全員とさしで話したいと思っている。
本根を聞きたい。
そして、いったい誰が育つべき人材であるのかを僕は代表者として見極めなければならない。
 
全員を育てたいという思いは今までずっともってきた。
だけど、それは無理だということが少し僕にも分かってきた。
僕自身のエネルギーの問題ではないということも。
 
大きく成長したい気のない者は、どんなにこちら側がエネルギーを注いでも
やはり無理なんだ。
教育する側の演劇への情熱を楯にして、それを無理強いすることは、
相手の人格否定につながる非人道的な行為であること、
そのことが僕にもやっと分かり始めてきた。
心底芝居が好きな人間、空気中の酸素と同等に、
芝居というものが己の人生に存在している人間、
そういう人種にしか僕の思いは伝わらない。
そして、伝える必要もない。そのことが分かってきた。
僕の命にも、物理的な限りがある。無限ではない。
一人の人間のできることには、限りがある。
人生を全うするには、時間との戦いでしかない。そのために、見極めが必要だ。
 
だけどね、見極めることなんか、できるわけないんだよね、本当は。
僕自身も未熟な人間だもの。
 
だからこそ、じっくり話すしかない。
そして、見極めるんじゃなくて、共感するしかない、互いの人生を。