『先生、オシッコ!』

幼稚園でのお勉強中、そう園児から言われてすぐにトイレに行かせるのは、
良い先生とはいえないと聞いた。
良い先生は、それだけではすぐにトイレに行かせない。
「それで?」と子供に聞くそうだ。
 
なるほど。
つまりは、子供から「トイレに行かせてください。」とお願いの言葉を引き出させる。
そして用を足した後は、お勉強中であったことから「すみませんでした」、そして
「ありがとうございました」と感謝の言葉までを言わせるのが、良い先生とのこと。
 
良い先生があまりにも少ないのでは、それとも親が悪いのか?
演劇を志す昨今の若者も、なぜか全部を言わない。
日本語は最後まで言わなければ、相手に意思が伝わらない言語だ。
なのに、最後まで言わない。
最終的な言葉は、相手に言わせる。
日本語の謙譲の美学?
 
それだけじゃないなぁ。ちがうなぁ。
昨今の若者は、単語を発するだけで
自分の望むものを目の前に用意してもらって育ってきたように感じてならない。
しかし、人生結構進んでくると、そうはいかない。
芝居の世界では、なおさらだ。
全身全霊で欲しがらなければ、手に入らない。
(全身全霊のつもりでも無理な場合も多々ある、それは結局いらないものだが)
 
空腹で死にそうなときに、
「ちょっとおなかがすいているんですが・・・」なんて言わんだろ、きっと?!
「食い物くれ〜、助けてくれ〜」って言うんじゃないのかな?
 
真剣にやろうぜ!
 
「まったく最近の若い者は!」
ちなみにこの言葉、エジプトの壁画にも書かれているそうな。
つまり、ものすごい昔からどの時代でも、大人は若者に対してそう感じていたということ。
僕もオヤジになったという証。
くそ〜〜〜