充実の5日間。怖さと痛み。

遊空間がざびぃ主催ワークショップ、無事終了。
いや〜、怒涛の5日間だった、今思うと。なんとも充実していた。たったの5日間とは思えない。これまで何度もワークショップはやらせてもらったが、こんなこと初めてだ。1本の公演の楽日を迎えたかのような感覚。心地よい達成感と疲労感が残った。みんないい顔になっていた。打ち上げは自ずととても盛り上がった。
 
とは言っても、やはり全員満足することなどはありえない。それは公演と同じ、全観客を満足させることなどほぼ不可能。僕が心残りに思う2名の参加者がいたことも確か。その二人に共通して持った印象は、「否定感」だった。だからとても怖がりだった。ほかの参加者もみんなまったく怖くなかったわけじゃないと思う。がその2名の参加者は、怖さという感覚を最後まで味方につけることができなかったのかもしれない。恐怖や痛みは絶対に必要、コントロールすれば成長に必ずつながる。
否定からはなにも生まれない。それは他者への否定という形でまず現れるが、そのときにはすでに自己を否定している。自己否定、他者否定、自己嫌悪&自己顕示(正当化)、近親憎悪、非難や攻撃、論理のすり替え、そして逃避。言葉にするとなんだかとても悲惨な感じだが、演技においてうまくいかないときはこの悪しきスパイラルの中にどっぷりいちゃったりする。僕にも何度も覚えがある。どうすれば抜け出せるのだろう。
 
全体評価としては、“ニューフィクション”メソッドの大きな成果を実感できた素晴らしい体験だった。大収穫だ。が、パーフェクトではない。完璧などありえないが、だからこそ目指したい。
 
キーワードは、やはり「素直さ」「真っ直ぐさ」。
このことをさらに有効に即効に実感できる方法をもっともっと考えようと、打ち上げのあとつい終電を逃し2時間ほど歩きながら帰宅しているとき、強く思った。
演技とは、相手に伝える工夫をとことんすることなんだ、決してごまかすふりを学ぶことではない。
 
参加者のみんな、本当にありがとう!
遊空間がざびぃとオーナーの中野さん、大感謝です!