合宿感想メール(といっても僕のコメント集)その12 銀座で働くKさんより 〜“あやのぎ塾”塾生〜

Kさんは、OLの若い子。確か23歳だったかな。
銀座でセレブな女性を相手にする美容関係のサービス業。
とてもがんばり屋さん。
“子供のためのシェイクスピアカンパー”の10年来のファンとのこと。
昨年あたりから、ひょんなことで顔見知りになり、この春から塾生。
“あやのぎ塾”はASC演劇研究センターとは違い、俳優志望ではない人も参加可能。
Kさんは、記念すべきその第1号。
 
なぜイニシャルかというと、僕のまったく分からないジャンルの職業なので、
僕のあずかり知らないところで仕事に支障が出ちゃったりなんかすると申し訳ないから。
それにKさんは、ブログなどはどうやらmixiでしかやっていない。
その思いも配慮して。
 
日野や大西、高尾君などとメールのやり取りしている間にも、
mixi上でKさんともコメントのやり取りをしていた。
なので今回はメールではありません。
 
で、ここで突然趣向を変え、
僕が残したコメントだけを掲載することにしてみる。
もちろん僕のコメントの前には彼女の日記やコメントがあるわけだ。
  
話しの流れ、わかるかなぁ。
とりあえず挑戦。
 
って、わざわざそんなことをしなくても、とお思いでしょう。
直接彼女の日記をみたい方もいるでしょう。
ここではだめです。
mixiの僕の日記に来てください。
そこで彼女の日記をお教えしましょう。僕のコメントも全部あります。
 
でもでも、待って、
ここのはこれで、ある種の作品となっていきそうでっせ、ダンナ。
 
時間のある人は、ここのほうから読んで!
 
  
【僕のコメント1 2008.8.21 19:33】
 
この前は、お疲れ様。  
とても楽しかった。
きついスケジュールの中、本当にありがとう。
 

『素朴』と『素直』、
自分にとっていちばん分厚いお面が要るだろうと思っていた要素を、お面なしに出す…。

 
(『素朴』『素直』、合宿で僕が彼女にいった言葉、もちろん彼女の魅力について)
 
「出す」必要なんかないんだよ、ちょっとだけお面をはずすだけ。
ほんのちょっとの勇気が必要だけどね。
勇気って、ドキドキするでしょ。
そのドキドキが、その人の本当の魅力を引き出すんじゃないかな。
ちなみに舞台の上もドキドキする。
いい俳優の表情は、実は素顔なんだよ。ちょっと意外でしょ。
 
(彼女のこの日記のタイトルは、「ガラスのお面・・・?」。
 どうやら漫画「ガラスの仮面」にかけているようだ。 
 合宿では、日常で相手によって仮面を付け替える作業がいかにむなしいかが話題になった。
 それは、きりがない。
 で彼女は、日記で自分も仮面を付け替え日常を送っていることに触れ、
 仮面のことを自分では「お面」と表現している。カワイらしい。)
 
生きているとお面が必要なときもあるかもしれない。
そのとき大切なことは、
自分はいまお面をかぶっているときちんと自覚できているということなんじゃないかな。
その自覚さえあれば、素顔がブスにならない。
それにガラスのお面ならすぐ壊せる。
 
上司の言葉、嬉しいね。
 
(合宿のホテルをチェックアウトした後、直接銀座の仕事場に彼女は戻った。
 もともと多忙な上に合宿では寝不足、客商売なのにひどい顔をしていると憂鬱だったのに、
 いきなり上司に「可愛くなってる〜、どうしたの?」といわれたそうだ。)
 
 
【僕のコメント2 2008.8.22 14:54】
 
上の文章(僕のコメントに対しての彼女のコメントのこと)、
君じゃない人が書いたみたいだ。
とても素直。
これももし君の「お面」のひとつだとしたら、僕はびっくりだ。
 
ドキドキは、人を素直にするね。
素直な状態は、自分でもいい気持ち。
それが伝わるんだよ、周りの人に。
 
自分にとっての必要な時間や意義あることを、
人に伝えていくのは気持ちいい。
さらに自分にとってだけじゃなくて、
それが人にとっても意義があれば、
さらに嬉しい、気持ちがいい。
 
自分にとっての大切な時間が、
人にとってはどんなふうに作用しているのかを
リアルタイムで考えてみる。
そんなことを君に提案したけど、
出来るだけリアルタイムだと収穫も大きいよ。
 
意見交換の意思表示だと思うので、
君が抱いた疑問について、以下書きます。
 

心がない・人をモノ扱いしている→人間として劣っている

 
(自分の仕事の一部である営業活動についてのこと。 
 合宿でやったあるエクササイズで、彼女は自分の仕事を再現して見せてくれた)
 
君は気づいてるかもしれないけど、
後半の「人間として劣ってる」は君の感性(言葉)だよ。
僕は一言もいってない。僕は言ってないけど、君が感じたのは事実。
君が君自身の「営業活動」をそう評価してる、
ということに結果的になっちゃうね。
そしてそんな自分を正当化する手段として、君が言っているように
開き直るという反応。
 
視点が自分にだけあるからだよ。
僕らが食事中でも隣の席の人に関心があるのは、
「ネタ」にしたいためじゃないんだ。
もちろん陰口のように茶化して蔑んで面白がるためじゃない。
 
(合宿期間中に何度か行った飯屋でのこと。昼間からお酒も飲める。
 三浦海岸という土地柄のためかいろんな人たちがそこに集っていて、
 僕は実に楽しかった。人間はやっぱり面白い)
 
君にはそうとしか思えないかもしれないけど、
たとえば、君がよく芝居を観に行くのと同じことなんだ。
登場人物に悪意を持つために劇場には行かないでしょ。
 
僕も君も、やっぱり人が好きなんだと思う。
 
 
【僕のコメント3 2008.8.23 21:10】
 
いやだからね、ネタにしているんじゃないってば、僕らは(笑)
あれは愛の行為なんだけどなぁ。
もうちょっとしたら君にも分かってもらえるような気はしてる。
楽しみは、しばし待とう。
 
君の職場に素敵な人たちがいるのは、この前実感したよ。
君が合宿の中日に職場に一度顔出さなくてもよくなったり、
上司の方の素敵な言葉を知ったりしてね。
それに君は、自分の仕事に関して自分が言うように甘えたりしてないと僕は思うよ。
部外者が無責任なこと言っちゃいけないかもしれないけど。
 
それにしても、コメントの書き方がとても素直になってきたね。
僕は嬉しいです。
 
(これは僕の勝手な印象かもしれないけど、根は素直で素朴なのに、
 銀座という土地柄のためか、もともとのがんばり屋さんが行き過ぎるときがあるのか、
 誤解を受けるような行動や言動をときどき彼女はしてしまう。
 それを面白がっている向きもある。自虐癖? 僕と同じだ。)
 
 
【僕のコメント4 2008.8.24】
 
なるほど、ひとりぼっちを実感するのか。。。
 
(前述の食事中の人間観察について。
 一人で食事をする機会が比較的多い彼女は、周囲を見ると逆に孤独を感じるとのこと。)
 
みてるその人に意識がいくと、断然楽しくなってくるよ。
だって、関心を持つって愛だから。
愛は、いいでしょ。
いいことしてるときは、人は楽しい。
 
そうなると
独りじゃないって感じてくるよ、きっと。
 
君が誰かと食事するとき、
その人に関心もってない?
だから食事は人とすると楽しい。
 
(クサイこと言ってんなぁ、オレ。いまにはじまったことじゃないけど)