稽古場での発見2・・・“0”・「そうは言っても」

“0”(ゼロ)を知っている人間、
つまりは、“無”を知っている人間こそ、
真の創造者たる。
のだろう。
(まるで禅の教えだ。。。)
 
「そうは言っても」
本質を突き詰めれば突き詰めるほど、
「そうは言っても」と言いたくなる。
「素直に」「正直でありなさい」と、
大人は子供に当たり前のように言う。
当の大人は、真逆なのに。
そんなときの言い訳の言葉でもある、
「そうは言っても」
 
演劇行為は、「そうは言っても」という
実人生の不条理を愛情をもって受け止めた上で、
あえて心を鬼にして、本質を提示していく作業のような気がする。
 
サルトルシェイクスピアも、きちんとそれをやっている。
真の創造者だ。