「アンダンテ」メンバーよ、踏ん張れよ!

若手自主公演「アンダンテ」のメンバーの何人かにまた電話してみる。
どうやら、みんなが稽古の進め方など、悩んでいるらしい。
阪口のブログでも察しがつく。
http://d.hatena.ne.jp/skmiyu/20070807
 
今が一番苦しいときだろうなぁ。
踏ん張れ、踏ん張れ。
 
クリアーできない課題は、自分に降りかかってこない。
その課題は、君たちにとって必要だから与えられている。
産みの苦しみじゃ。
 
越えられない壁はない。
壁の高さは、いつも眉毛の高さ、自分の身長よりも低いぜ。
だから今より少しだけ踏ん張って、背伸びしてみる。
背伸びすれば、壁の高さは目の高さより低くなる。
つまりは、壁の向こう側が見える。
上が見えないくらい高いと思っていたその壁、実はそんな程度の高さ。
向こう側が見えれば、越えるのも簡単でしょ。
苦しいと後ろ向きに逃げたくなるけど、そこを踏ん張る。
頑張らなくていい、ちょっと踏ん張るだけ。
ちょっとだけ踏ん張れば、すぐ楽になる。
 
ちなみに、一つ壁を越えるとしばらくの間は平坦な道。
でもまたすぐに次の壁(課題)。
その壁は、前の壁よりは高い、でもやっぱり自分の眉の高さ。
なぜかというと、そこまで歩いてきているうちに自分の身長も伸びている。
前の壁をクリアーして歩いているうちに成長しているということ。
 
そうしてどんどん次なる壁は出現する。
でもそれは、常に自分の眉の高さ。
そのたびに少しだけ踏ん張ればいい。
 
踏ん張ることに慣れると、気も楽になる。
「どうせこの壁も眉毛だもん。」ってな感じ。
 
壁の高さはどんどん高くなり、自分の身長もやっぱり伸び続ける。
そうするとですね、
「使命」がやってくる。
夏目漱石草枕の言葉を引用するなら、
「使命が降る。」
 
つまり、踏ん張りは最初は自分のためだったのに、
使命が降るといつの間にか、他者のために踏ん張っていたりする。
そこにもの創りの秘密と魅力、生命力があるんじゃないかなぁ。
 
 
11日と12日、26日は「アンダンテ」の一般の方の稽古見学日。
そこで何を観てもらうのか?!
どんな意見やアドバイスをもらいたいのか?
 
「これ、面白いでしょでしょ?! どうでっかッ?!!」ってな心意気で
皆さんに観てもらってちょうだいな。
でないと、意味あらしませんがな。
というより、心意気を観せなくて何をみせる?
悩んで苦しんでる姿を見てもらうとしたら、それは慰めや励ましが欲しいということになっちゃう。
11日は青森からも来てくださる方がいるというのに、それはないでしょ?
稽古半ばのものでも面白いものを、これ役者の意地&性(さが)。
 
そういう心意気を生み出すまでが、多分最も苦しい時期。
稽古半ばで、必ず起こる事態。
その事態をできるだけ早く脱するためにも、君たちが稽古見学日を考え出したんじゃない?
 
あと1週間ほど踏ん張れば、そのあと楽しい夏合宿だ〜!