立ち稽古スタート!

「リチャード三世」の立ち稽古が昨日から始まった。
僕の役は、ヘンリー6世とバッキンガムである。
 
このカンパニーには珍しく、テーブル稽古を4日間も行った。
いつもなら、顔合わせの翌日から立ち稽古がスタートしていたのに。
そのテーブル稽古の4日間に、僕は台詞を全部入れた。
立ちで台本を離して稽古していたのは、僕だけであった。
ちょっと優越感。えらい?
 
なぜこんなに早く台詞を入れてしまったのか?
なんのことはない、「メジャー・フォー・メジャー」の勢いが残っていたからだ。
あんなに過酷な稽古は初めてだった。
教会と東京の全くプランの異なる2バージョンの演出。
おまけに、主演の公爵とアンジェロの2役同時上演ダブルキャスト
その上、稽古期間は5週間足らず。
今だから告白するが、間に合うとは思えなかった。
でも、間に合った。スタッフと仲間のおかげだ。ありがたい。
 
それに比べると、役者だけやってていいこのカンパニーは、
また違う意味で、ありがたい。
台本を離せると、それだけ自分の演技を組み立てやすくなる。
その分いろいろと試してみたい。
毎日創り上げ、毎日壊していく作業。
これこそ、稽古の醍醐味。
まだ初日まで5週間以上もある。
やるぞ〜〜〜!!