崩れた・・・

土曜の夜そして日曜日の昨日の公演は、とてもいい形で上演できた。
客席も、喜劇にふさわしくとても湧いた。
が、僕は危険を察知していた。
出演者のなかに油断が生じ始めていたからだ。
悪い意味で、慣れてきた。
まずいと思った。
そのことを今日の本番前にみんなに警告した。
みんなもそのことを認識し、今日の本番に臨んだはずだった。
にもかかわらず、芝居が大きく崩れた。
同じ公演とは思えないくらいの、今日は惨憺たる出来だった。
喜劇の場合、悲劇よりも始末が悪い。
怖い。
分っていながらも、悪いほうに陥ってしまうことほど、
落ち込むことはない。
終演後、改めてみんなで話し合う。
全員が今日のできの悪さを認識していた。
良かった。
明日は、いい千秋楽が迎えられると、僕は思った。
思いを共有できる仲間が、やはりいた。
感謝。