ASCのビジョン〜創立記念日の翌朝想う〜


今日は、ASC創立記念日の翌日。
朝起きて、つくづく思う。
16年前にこんな朝を迎えられると思っていただろうか、と。
16回も記念日を祝うことができました。心から感謝します。
 
これもひとえに、
ASCのシェイクスピア劇を愛してくださった観客の皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。
そして、一緒に活動してくれた仲間たち、スタッフの方々、諸先輩方、
いくらお礼を言っても足りません。
感謝の気持ちを形で表さねばならないのに、ここ2年ほどは、
企画公演や外部演出などはやっているものの、
本公演を上演できていないことが、
我ながら何とも悔しいです。
 
が、ただ沈黙を守ってきたわけではありません。
日々、私たちなりに研鑽に励んできました。
新機軸は何か、私たちはなぜシェイクスピア劇を上演し続けるのか、
そんな問いをもう何度自分たちに問いかけてきたことでしょう。
 
17年目に突入し、光明が見えてきました。
それもかなり具体的なビジョンです。
発想の転換とは、なんという生みの苦しみなのでしょう。
が間もなく、産み落とすことができそうです。
 
シェイクスピア☨アラカルト”
“ウェディング❤シェイクスピア
 
前者は、日野が命名しました。
後者は、僕。
どちらも“シェイクスピア Revue”の発展形です。
そもそも“シェイクスピア Revue”も、
シェイクスピア Duo オンデマンド”の発展形です。
http://homepage2.nifty.com/asc_web/nextstage.html
 
つまり、すべては同じコンセプト。
〜目の前の人を大切に〜。
が、それぞれ対象が違うのです。
またもうひとつ、
 
“シェイキング SHAKESPEARE
 
シェイクスピア各作品の本質と核だけ取り出した、
ウィスキーで言えば「ピュアモルト」的な上演形態。
 
まだ発表はできませんが、
様々な上演スタイルが具体性を帯びてきました。
また、グローバルにもなってきています。
日本にとどまらず世界公演こそがシェイクスピア作品の本領。
 
停滞の時期は、創造の始まりの証し。
そう自分に言い聞かせてきましたが、
そろそろそれも終わりにしたいと思います。
 
凛と立つASCのシェイクスピア
「さりげなく、深い」
 
まもなくお届けします。
いましばらくお待ちください。
ご期待は裏切りません。
 
【お知らせ 1】
年明け早々から毎日曜日開催してきました
彩乃木崇之&近童弐吉のシェイクスピア勉強会」は、
4月末をもって一区切りです。
ASCとは別の活動として、
全37作品上演を前提にその下準備として実施してきましたが、
僕と近童弐吉さんの間で、全作上演に対する目的に若干のずれが…。
なので、方向性をもう一度ふたりで検討します。いったんお休みです。
勉強会については、今後“あやのぎ塾”の一環として開催します。
基本的には、やはり毎日曜日の夜です。詳細は後日公式サイトにて。
またいずれにしても、近童弐吉さんには
上記のASC新機軸公演の際には、ぜひお力をお借りしたいと考えています。
 
【お知らせ 2】
新機軸の公演に向け、
日本語と英語による企画書作成や上演会場のリサーチなど
いま具体的に動き始めました。
とくに日野聡子が、東京は浅草あたりから神奈川は桜木町エリアまで、
首都圏をほぼすべて自転車移動、文字通り奔走しています。
それでもまだまだやることは山積。仲間を絶賛大募集です。
力を貸してください。お願いします!
 
シーズンメンバー募集(キャスト・スタッフ)
http://homepage2.nifty.com/asc_web/other/audition_menber.htm