ダンスレビューショー『That's MJB Tainment!』


先日富山にて、ダンスレビューショーに出演。
僕の役はプレゼンテーターで
実に有意義な経験だった。
たくさんの収穫の中でも最も大きな認識が以下の二つ。
 
【その1】
真剣にやるということを久々に実感。
本当はそれじゃいけないのだ。
が、案外忘れているものだということもあわせて実感。
技術が上達するにつけ油断が生じ、結果真剣であることを忘れる。
真剣とは、飽きることなく回数をこなすことができる状態と意志。
 
【その2】
自分の本質的な立ち位置がはっきり実感できた。
役割というべきか。
僕はこれまで「一番」または「リーダー」「責任者」をいつも目指してきたが、
「リーダー」「責任者」と「一番」は同じではないのだ。混同していた。
僕が生きる道、それは「一番」を目指す心持で、最前に立ち、
最終的には称賛されるべき座をメンバーに譲る、
そんな役割が自分を生かす道ではないかと実感した。
レビューショーのプレゼンテーターは、まさにそんな役だった。
派手だけど、目立つけど、主役ではない。
SPACE U「ヴェニスの商人」でも、だから成功した。
考えてみれば、2009年「恭しき娼婦」以降のASC公演は、
無自覚ではあったがすべてその方向で創作していた。
いや考えてみれば、創立のときからその意志はあったように思う。
どこで狂ってきたかは今はどうでもいい。
あらためて本来の自分の資質を再認識できたことが大収穫だ。
やくざではなく職人気質。
職人は出しゃばったりしない。
職人がでしゃばるから、これまでうまくいかなかったのだ。
そういえば、わがファミリーは全員が職人気質だ。
感謝。
 
【もう一つ】
このダンスカンパニーの主宰者の先生(60歳代)が、
打上げの挨拶でおっしゃった言葉。
「息子も立派になり、いい嫁が支えてくれ、娘もとても力になってくれている」
(このご家族主宰のカンパニーは、東京バレエ団や名倉スタジオで活躍したダンサー’S)
このお言葉に、なんだかとても感動したぞ。
よし、同じ言葉を言わせよう!