羨ましいなマクベス夫妻。

マクベス」のリハ、快調に進んでます。毎日が実に楽しい。僕にとっては7回目のこの作品、だけどホントいろいろなことを考えさせてくれて興味は尽きない。
 
マクベス夫妻。
この二人、本当に強烈に愛し合っているんだなぁとつくづく実感する。そしてそれだけではない、この二人は強烈な愛情関係以上に強烈に自立している。そこがいい! だからこそ、400年以上も人の心を捉えて離さないカップルとなりえている。現代にありがちな依存&逆依存カップルなどでは断じてない。
 
夫人「あとのことはすべて私が引き受けます。」
とか、
マクベス「かわいいおまえは知らぬままでいるがいい。」
とか、などなど
 
一見独善的な印象をもってしまいがちだがよく読み取ると実はま反対の思いやりの強い意志、男女としてとても健全な結びつきを表現している台詞は、作中随所に登場する。そんな言葉に触れるとき、心揺さぶられると同時にやはりちょっと嫉妬してしまう。マクベス夫妻が羨ましくなる。
強烈に、熱烈に愛し合うためには強い意志が必要なんだ、とあらためておおいに実感する。この作品の魅力の核はたぶんここだ、と僕は思う。