いまさらながら。俳優の定義。

俳優って、
作品に対して、
あるいは自分の演じる役に対して、
「こう演じてみたい!」というものがとても大事だと
ずっと思ってきました。
 
いや確かに大事なのですが、
それではまったく足りない、
それでは半人前だということが最近ふと
そしてやっとわかってきました。
 
観客が、演出家が、
みたいと望むものを演じる能力もとても大切。
あたりまえですね。
演技も商品なのですから。
 
が、いくらその能力に長けていようと、
それだけでも、まったく足りない。
 
両方だ。
そして順番も重要だ。
 
「絶対こう演じてみたい!!!」という
俳優個人の熱烈な情熱と願望があった上で、
まったく観客や演出の要望に応えていく。
たとえそれが、ま逆の要求だとしても。
 
そんな極端に相反する心持を同時に
我が心として扱える才能を持ち合わせている人が、
真の俳優なんですね。
 
うあ^ん、遠すぎる、
いまの自分と。 
 
いまさらですが。
 
※写真は、説明するまでもないですね。
名優ローレンス・オリヴィエです。
素敵!